世界は、数字であふれている。
たしかに、数字はとてもわかりやすい。
何をどれぐらい、私たちは持っているのか。
何がどれぐらい、私たちには足りていないのか。
数字で見れることは、とても信用できる。
だけど。
数字にばかりとらわれている人を、私はどうしたって信用できない。
自分の外側には、自分を決定する「絶対」は存在しない。
いつだって最後は、自分自身で決めるしかない。
そんなときに、数字ばかり見て、自分の意志や価値や考えや、色々を無視してしまうのはとても残念だと思う。
「価値は命に従ってついてる」
椎名林檎の曲の歌詞。
人間の価値は、何をどれだけ持っているか、という、外的条件だけでは計り知れない。
数字はすごく大事だけれど、絶対ではない。
そう思う。
恋愛にしたって、そうだ。
過去に何人の人と付き合って、とか経験人数はどれだけで、とか。
そんなことを得意げに話す人を見ると、なんだかげんなりしてしまう。
何の意味があるんだろう。
もっと他に、話すことがあるんじゃないのかな。
過去にすがるなんて、意味がない。
常に今と向き合えばいいのに。
今、一人の大事な人を幸せにできていれば、そして自分もその人といることで幸せでいられれば、それでいいのに。
同じような理由から、私は全ての人に好かれる必要はない、と思っている。
人と関わりあっていれば必ず、合わないことも出てくる。
どうしたって、人と人が触れ合えば、摩擦は生じる。
そんなときに、自分を根本から曲げてまで誰かに合わせる必要はない。
自分には友達と呼べる存在が何人いるんだろう、なんてことを気にして憂鬱な気持ちになってしまうのはもったいない。
全ての人に好かれようとして自分の持っている素敵なものを失ってしまうのは哀しいこと。
自然体でいられる人たちと一緒にいればいい。
その数が多いか少ないかなんて、これっぽっちも問題じゃない。
世界にはいろんな人がいて、合わない人だってどうしてもいるけど、その分、きっと自分を受け入れてくれて、一緒にいて楽な人だっていっぱいいるから。
そういう人たちを、自分のやり方で大事にしていければいい。
人はいつだって自分が一番大事で、自分が一番可愛い。
それでいいんだと思う、基本的には。
自分を大事にできん人は、人も大事にできん。
だから、自分にとって一番居心地の良い場所を、探し続ければいい。
数字は、あくまでも目安であればいい。
ほんとうに大事なものを、いつもちゃんと見失わないでいたい。
あんのん
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