大人になるにつれて、自分の中で「心地よさ」がとてもだいじになってきた。
自分にとって
心地よい服を着る
心地よい場所に行く
心地よい人と居る
心地よく、生きる。
ゆっくり、じっくり、が、私にとっては心地よいみたい。
せかいは、ときどきとんでもない速さでまわって、
わたしは簡単にふりとばされそうになる。
そうして、ひどく不安になることもある。
そんなときは、ちいさくつぶやいてみる。
「だいじょうぶ」
みんな、ちゃんと自分だけの時を持っていて、
それが速いか遅いか、ただそれだけ。
だいじょうぶ。
進んでいることに変わりはないから。
まわりがどんなに速く進もうと、自分の中にはちゃんと、自分だけの時がある。
右足と、左足を、交互に前に出す。
そうすれば、身体は進んでいく。
ときどき立ち止まっては、景色をながめたり、自分の来た道を振り返ってみたりする。
そこにはちゃんと、自分が歩いてきた足跡が、それぞれの形で残っている。
だいじょうぶなのです。
心配せずに進みましょ。
自分にとって心地よい速度で。
そのまま、そのまま、自分のまま。
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