あっという間に3月がきて、
もうそれすら過ぎ去ろうとしている。
いつの間にか私は29になり、
東京に、桜が色をつける。
最後の冬が頑張って、まだ身体を少しだけ冷やそうとする。
それでも、 そこここに春はもうちゃんと、存在している。
私が生まれた日。
29年前のあの日に、私が生まれただなんて。
そうしてまだちゃんと、息をしているだなんて。
不思議でしかたないけど、至極あたりまえのようにも思う。
ちいさいころの私は、今の私を見てどう思うだろう。
なりたかった自分に、今なれているだろうか。
それは正直、わからない。
はっきりと、イエスは言えない。
けど。
けど、今まで生きてきた中で、
常にそのときそのときでのベストな選択をしてこられていると思う。
そしてそれはとても幸せなことだと思う。
どんなに変化を拒んでも、ひとは変わっていく。
いいふうにも、わるいふうにも。
時間は流れる。
滞ることなく。
その中ですこしでも多く笑っていられたら、それでいい。
そしてだれかを、たいせつにできたら、もっといい。
ゆっくりしか進めないけど、ゆっくりと進んでいる。
私は変わっていく。
どんどん、どんどん。
この先何百、何千とするであろう選択。
そのときの自分にとって、ベストな選択ができるように、
日々、感覚や感性を研ぎ澄ましておこう。
いろんなものに対して、ずっと敏感でいたい。