2014年7月23日水曜日

2014

なぜか出てきた、昔の記録。


2014.1.6

大きな荷物をふたつ抱えて、東京駅に降り立った。
新幹線の扉が、私の後ろで、何かの合図のように音を立てて閉まる。

ごうん、と一声、滑らかな白い車体は、ゆっくりと滑り出した。
また、誰かをどこかへ運ぶために。

大きくひとつ、深呼吸をして、歩き出す。

戻ってきた。

ふたたび、ここに。

年越しは家族と、と決めている。
ドイツに留学していた1年をのぞくと、28年、新しい年はずっと家族と迎えてきた。

今回は、実家の広島に1週間ほど滞在し、東京へ戻ってきた。

朝、広島駅のホームで母と別れてから4時間。

たった4時間で、私のふたつの目は全然別の景色を見ている。

どちらも現実で、どちらももうすでに見慣れたものではあるけれど。

4時間。

長いのか短いのかは、わからない。
4時間かけて、私は準備をする。
もうひとつの日常へ戻るための。

大きく深呼吸をして足を踏み出せば、たちまち私は都会の一部になる。

私の2014年が始まる。

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